12月のある日、山研の偵察とメンテナンスに行ってまいりました。
来年始まるプロジェクトの準備もあり、閉所後も山研の運営はなかなかに忙しいです・・・。
静かな河童橋
さて、今年の上高地は積雪のペースが早いようです。
なぜそれがわかるのか?
公益活動・研究活動の一環としてライブカメラを起動させて(今回山研入りした目的の一つでもあります)、積雪深を計測しています。また、継続的に気象データもとっています。
↓JACのHPで公開中
12月のある日、山研の偵察とメンテナンスに行ってまいりました。
来年始まるプロジェクトの準備もあり、閉所後も山研の運営はなかなかに忙しいです・・・。
静かな河童橋
さて、今年の上高地は積雪のペースが早いようです。
なぜそれがわかるのか?
公益活動・研究活動の一環としてライブカメラを起動させて(今回山研入りした目的の一つでもあります)、積雪深を計測しています。また、継続的に気象データもとっています。
↓JACのHPで公開中
またまた、上高地とも山研とも関係ないのですが・・、Zoom講演(無料)のお知らせです。
以前ご紹介した、ジョージマロリーのこと・・(過去記事)
マロリーとアーヴィンの1924年の登攀物語は登山の話という以上に、未知のものに立ち向かっていく冒険物語として心ひかれます。それが悲劇で終わったのならばなおさら・・。
さて、1999年にマロリーの遺体は発見されましたが、アーヴィンはまだエベレストで一人眠っているわけです・・。
そして、なんと驚いたことに、未だにこの謎を追い続けアーヴィンを捜し続けている人たちがいるという!!
2019年には私が知る限り、ナショナルジオグラフィックと、アメリカのディスカバリーチャンネルが捜索の遠征隊をだしていたのです。
で、長くなりましたが・・・マロリーを発見した1999年から2019年まで複数回捜索のためにエベレストを訪れた経験をもつ、米国のJake Norton氏を招き、Zoom講演を開催します。
なんと・・お茶の間でも大人気の天国じじいこと貫田さんもオープニングで挨拶くださる予定です。貫田さんは、マロリー等のストーリーにどんな思い入れがあるんでしょう。気になります。
今回は初めての通訳つき・海外ゲストを招いたZoom講演です。主催者のわたしたちJACも少し冒険しています。
(終了しました)
<日 時> 12月5日(土) 午前10:00- (最大2時間を予定)
<形式> Zoomを利用したインターネット上のセミナーです。お申し込みはこちらから。
スピーカープロフィール
講師:Jake Norton
クライマー、写真家、映像作家、ライターであり、世界各地で講演も行っている。これまでエベレストに3回登頂、1999年にはジョージ・マロリーの遺体を発見したチームに登攀メンバーとして参加。映像作家としては、これまでに手がけたドキュメンタリー映画が3度受賞、2020年にはDiscovery のテレビ番組でマロリーとアーヴィン捜索を題材とした番組制作を手掛けた。国連の山岳パートナーシップのアンバサダーとして世界各地で山や山岳コミュニティを代表して講演も行っている。現在、米国コロラド 州Evergreen在住、2児の父・愛妻家でもある。通訳:笹生博夫
BBCなど外国TV局のニュース、ドキュメンタリー番組の取材、プロデュースに従事。外国特派員協会会員 通訳案内士。山岳関係の通訳実績:田部井淳子氏の海外講演や外国メディア取材通訳の他、ヒラリー卿、ダグ・スコット、クルトディームベルガー各氏の来日講演の通訳。登山歴は50年以上、現在は山スキーを中心に国内外で山行、 山岳スキー競技日本代表監督 山岳スキー 国際連盟公認審判。JAC会員、公社日本山岳スポーツクライミング協会山岳スキー委員長。
山研委員 わだこ記
11/8をもちまして、私ども山岳研究所は閉所いたしました。
今年の閉所の様子をお届けします。
今年は、みつ!を避けねばということで少人数かつスピーディに、一方で閉所ノウハウの伝承も念頭に行いました。
まずは定番の雪囲い・・野澤副会長を筆頭に、超テキパキと完了。
そのあとは、高い場所の窓そうじです。脚立を目一杯に伸ばしての高所作業なんですが・・
山屋さんとしての技術と知恵がいきる瞬間です!
こちらの高橋名人も、2階から身を乗り出して(下は吹き抜けなので高いんです・・)換気扇掃除をしてくださいました。
2日目のメインは、水回り作業。各委員がやることをちゃんと把握しているので粛々と作業を進めます。
私は恒例の受水槽掃除をありがたく拝命しました🙄(小さなタンクに入るので小柄な人が向いてるんです)。
ワンシーズンたつと、こんなに泥だらけ・・。これをきれいに掃除して、凍結を防ぐためにきれいに水を拭き取ります。
すかさず高橋親方の檄がとびます。
仕事には厳しいけど、いつもニコニコ優しい高橋さん、みんなの頼れる親方です。
とまぁ、他にも書き切れないくらいいろんな作業を委員で分担しております。
さて。。
今シーズンは、開所からCovid-19の感染予防対策に悩み、今ほどウイルスの特性が分かっていなかった中、毎週のように委員会を開いて、利用ルールや開所時期を手探り状態で考えぬいたのは大変な経験でした。
一方で、オンラインでの委員会開催も始まって、首都圏外に在住の委員にも参加いただいたり、これからの山研が何をすべきかを真剣に考える機会にもなりました。
また、新たに山田管理人を迎え、そして今まで管理人を務めてくださっていた元川さんが委員に加わってくださったので、委員会全体がパワーアップしたように思います!
というわけで、振り返ると、今の私としてはなんか大変だった気もするけど、やりきったぞ、という気持ち🙏
いつも皆様の応援が励みになっています。今後もご期待ください。
山研委員長 わだこ記
上高地も秋が深まり、そろそろ冬山シーズンの到来にワクワクしていらっしゃる方も多いかと思います。
一方で、上高地や山の気候が年々変わってきていることも、山を愛する方なら肌で感じていらっしゃることでしょう。
日本山岳会の会報「山」2020年4月号では、大町の山岳博物館館長 鈴木啓助氏が寄稿し、上高地の降雪量を梓川の水量から解説してくださっています。
「山に降る雪はどうなるのだろうか - 上高地に降る雪の量は増えている?」
ここ数年スキー場運営を悩ませる小雪が懸念される中、日本の山岳地帯では積雪量が減ることは考えられない、という内容です。
こちらから読めますので、ぜひご覧下さい。
一方で、昨年9月にIPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change、国連気候変動に関する政府間パネル)はレポートを発表し、ヒマラヤを含む高い標高の山岳地帯について、気候変動がもたらす氷河の後退(そして消失)について警鐘を鳴らしています。氷河がとければもちろん川の水量が増えて洪水が起きますし、地域の農業にも影響を与えます。
さてさて、前置きが長くなりましたが、日本山岳会のオンラインイベントのお知らせです。
これは、日本山岳会の120周年記念事業およびエベレストの日本人登頂50周年を記念したプロジェクトの一環で開催します。
この50年でヒマラヤの気象や氷河にどんな変化があったのでしょう?気候変動は、今後のヒマラヤ登山にも大きな影響を与えることは避けられないでしょう。
超豪華ゲスト(下記ご参照)がヒマラヤの気候最前線をご紹介くださいます。
「エベレスト気候変動」
-ヒマラヤ気象予報最前線と氷河の行方-
お申し込みはこちらから。
(登録いただいたメールアドレスにZoomへのリンクが届きます。)
講師:飯田 肇氏(富山県立山カルデラ砂防博物館学芸課長)、猪熊 隆之氏(ヤマテン代表)
司会:近藤 謙司氏(アドベンチャーガイズ代表)
ひっそり私が運営に携わっております、秋の夜長にぜひご参加いただけたら嬉しいです。
山研委員 わだこ記
先週、焼岳に登ってきました。
焼岳は広葉樹が多く、絶好の紅葉スポットです。
上高地から中の湯10号カーブの登山口までタクシーで4,200円くらいです。
今回はなんと!さんけんの予約がないのでポールさんも急遽ご一緒いただきました!
植物の話をいろいろポールさんに教えてもらいながら歩きます。
ウスヒラダケ |
久しぶりの投稿になってしまいました。
今期の山研は、感染症対策で利用者の方にも寝袋持参などご負担をおかけしておりますし、利用人数制限もあり少し寂しい感じです・・・
が、ありがたいことに皆様のご理解をいただいて運営ができております。(利用者のみなさまありがとうございます😊)
また、委員一同、いつにも増して山研運営にはりきっております。
そんなわけで〜、先日修繕作業にいってまいりました。
まずは、地下のドアが湿気で緩んで閉じなくなっていた(!)のでその修理です。
慎重にカンナをかけていくS委員とF委員
最後は開閉がスムーズになって一安心。
S委員は電気のスイッチの接続や状況も確認してくださっていました。
さて私はというと、その間外壁とテラス床の高圧洗浄を行っておりました。
山研の陽があたらない特に北側は苔が生えているのできれいにしたかったのと、タイルの耐久性の確認も兼ねて。
それではご覧ください、はたらくおばさんの勇姿を。
(注:学生時代にAirdropを使っていなかった人はみんなおじさんおばさんです)
壁がこんな風になってましたが・・
この黄色いのが私の相棒です。
とれた苔が跳ね返って苔まみれになったけど😑
きれいになって大満足や〜
あ、洗浄後の写真は撮り忘れました💦💦💦ので、ぜひ山研にみにいらしてください。
そして謎は残った―伝説の登山家マロリー発見記 |