日頃からお世話になっていたり、見えない所で支えていただいている、地元や行政などの皆さん方に、管理人の内野がシーズン終わりのご挨拶をしてまいりました。
ところで、10月末の山研委員の皆さんとの閉所作業もそうでしたが、今年はあたたかな秋でした。
いつもなら9月中頃になるとガクンと冷えこみ、知らず知らずのうちに力が入って、体がぎゅっと硬くなってしまいます。
それとともに、シーズン終わりにかけての、山から人を追い出そうとするかのような寒さが頭をよぎり、先が思いやられます。さらに、10月のある日を境に、日の出がこれまたガクンと遅くなります。
もちろん、日の出時刻そのものは日々少しずつの変化なのですが、梓川の谷から昇っていたおひさまがだんだん南へとずれて、ある日から六百山の裏側に隠れてしまうのです。
こうなると六百山の稜線からおひさまが顔をのぞかせる9時過ぎまで、さんけんの周囲は夜の冷気がたちこめたままになってしまいます。
そうやって、じわじわと寒さが忍び寄ってくるのですが、今年はいつまでも暖かい日が多かったのです。
と思いきや、
閉所のあと一旦里に下りていて、再び上がった閉山式の上高地には冬の風が吹きました。穂高の峰々は白いガスに覆われ、冬の風に運ばれてきた雪が梓川の空を埋めつくしていました。
最後に、今シーズンさんけんに宿泊された方もお立ち寄りの方も、皆さまご利用ありがとうございました。
次はあの山へ行こう、とか、こんな季節にまた訪れたい、というお話もうかがいました。
また来年お会いできることを楽しみにしています。
管理人 内野