2020年4月27日

おうちで、エベレスト・トレーニング


長く続く自粛の日々・・
当初は、これもやるぞ、あれもやるぞー、なーんてはりきっていた私ですが、最近は1日の目標を、「起きたら顔を洗う」に大幅ダウングレード。

最近の私はというと、ただでさえ在宅勤務で妙に時間をとられ、家事もしなきゃ(家で息をするだけでも家は汚れるという事実)、3食分の自炊もあるし(食は最近の数少ない楽しみ・・)

と、なんか1日があっという間にすぎていく・・。

そんな中、気になるのが、みんな、おうちでどんなワークアウトしてるのーーー?ということ。。
今の私に必要なのはモチベーション!!

というわけで、今日は、エベレスト・トレーニングのご紹介です!


という、Steve Houseや、みんな大好き(?)Kilian Jornetがやっている、クライマーや山スキーヤー向けトレーニングプログラムをご存知でしょうか?
以前から世界レベルの人たちがどんなことをやっているのか、みていて興味深かったのですが、


本もでてます(黄色いのは付箋です・・)

こちらは、キリアンのようなトップアスリートも参加していて、トレーニング方法を科学的に考案・提案してくれるウェブサイトです・・。
英語だけど、読み物としてもとってもおもしろい!


で、そのUphill Athleteが、今おうちワークアウトを公開してくれています(以前は有料だったはず)。

おもしろいのが、
エベレスト(!)

と、山別にプログラムしていること。

みてみるとわかりますとおり・・
有酸素運動や体幹を鍛える運動がバランスよく組み合わされています(な上に、とってもきつい😆)
しかも、ヨガマット一枚分のスペースでできちゃうようになっているのが、さすがです。

ちなみに、いい感じに心拍数をあげてくれるBurpeeというのは、これです。
集合住宅に住んでる人は静かにやろう。





きたるゴールデンウィークに、Netflixみながらこれやるぞー!(できれば今日から・・)。
みなさんのおすすめもあったら教えてください⭐︎

山研委員
わだこ記



2020年4月23日

おうちで、上高地

みなさま、今の時期をいかがおすごしですか?

上高地の公式ホームページでは、こんな試みが始まっていますよ〜

おうちでかみこうち Kamikochi at Home

いろんな上高地の旅館のウェブショップがまとまっています。

ご自宅から上高地の気分をお取り寄せですって。
家にいながら上高地気分を味わえる上に、応援もできちゃいます!

えーこんな商品あったんだぁ、と嬉しい発見がいっぱいです。

この公式ホームページ、写真も美しくて読み応え満載だなぁ・・😻
ぜひすみずみまでご覧ください。

困難な時でも、新たなチャレンジしているコミュニティをみると、私も頑張るぞーって励まされます。

明日もいい一日になりますように。


山研委員 わだこ記

2020年4月20日

山と渓谷5月号は・・上高地特集です

緊急事態宣言の範囲が日本全国に拡大したことを受けて、上高地の全宿泊施設は少なくとも5月6日まで全て休業となりました。 

あわせてアルピコ交通のバスも運休となっています。情報は、こちらのページ でもお伝えしています。

実質上高地への入山はできないことになっています。
私も一般登山者として、その意味を受け止め、今できることに専念したいと思います。


まぁ、それでも、上高地の人の気持ちを無視してでも、山に行く人は行くのでしょうけどね・・。自分勝手な理屈を練り上げて。

さて!
今月号の「山と渓谷」はご覧になりましたか?

辛い・・この時期に辛すぎるタイトル・・・



でも、5月号の上高地特集は毎年恒例なので、とっても楽しみにしていました。

今回も読み応えのある内容ですよー。

しかも、だだーん、我らが元川さんと、西糸屋の奥原さん(なんと奥原さんも我らが山研委員なのです(敬礼))が同じページに。
ああ、幸せ・・


みなさんもそうだと思いますが、私は元川さんの文章が本当に好きで好きで・・。

まだ買ってない人買いましょう、そして上高地に想いを馳せましょう(お家で)♡

山研委員わだこ記

2020年4月8日

1ヶ月何しよう?!

皆様もすでにご覧になった方も多いと存じますが、緊急事態宣言の発令に伴い、山岳会からもお知らせが。

山に行けないストレスを感じてる方も多くいらっしゃることでしょう。
(今の状況にストレスを感じていない人なんて、いないと思いますけど)

でも、山を日頃から楽しみ経験を積んでいる私たちは、こんな状況だからこそ、「強い」のだと私は日々感じています。

山に行くときは、天候他の条件変更を想定してPlan Bを立てる経験は、制限が多い状況下でも、今の条件でできること・したいことはなんだろう?と考えるのに応用できそうです。

山に行く時の食料計画は、私の今の生活で計画的に食事の献立を事前に考えることにとても役立っていて、スーパーで無駄な買い物をしないですんでいます。

私にとって人生でこんなに長い休み(って上司にこれ見られたら怒られる笑)は学生のとき以来あだから・・・。
この1ヶ月で何をしよう?って、妙にワクワクしている自分がいるのも事実です。
1ヶ月続けたら、大層なことが成し遂げられそう!

私は、毎日語学のドリル(学生な気分!)、あとは、新しい料理レシピに挑戦すること、毎日友達に電話しておしゃべりすることをまずは決めました。


経済的な不安、生活の不安、いろいろありますけど、ありすぎですけど、なんか、終息後には楽しいことしか起きない気がしている。。。!

こんな呑気なことを言っていられるのも、ひとえに医療や流通、その他生活を支えてくださる方々のご尽力があるからこそです。感謝の気持ちを忘れずに、毎日を過ごしたいと思います。


山研委員
わだこ記 

2020年4月5日

再び、ジョージマロリーのこと

世界で初めてエベレストに登った人は、エドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイです!

ーーー登山をしない人の間でも、月面に初めて立ったのはアームストロングです、というのと同じくらい、常識というか、有名な名前でしょう。

しかし、それよりも(1953年)遥か以前の1924年に、ジョージ・マロリーとアンドリュー・アービンが登頂していたとしたら?

彼らは仲間に登攀途中の姿を目撃されるも、その後行方不明になり、遺体も見つからないまま、謎のままになっていました。

手がかりは、残された酸素器具と、仲間の目撃証言のみ。
果たして彼らに何が起きたのか?そして、遺体はどこに?

まるで映画のようなストーリーです。

マロリーたちの遭難は、謎が謎を呼び、語り継がれ、研究されてきました。
そしてついに、ジョージ・マロリーの遺体はその3/4世紀後、すなわち75年後に、マロリー調査遠征隊によって発見されたのです。

今でこそ、多くの人が目指すようになったエベレストですが(去年5月の登頂シーズンの渋滞写真は記憶に新しいところです)・・

マロリーのエベレスト登攀のストーリーは、当時のクライマーたちのアルピニズム・スピリットに胸を打たれますし、登山装備も交通も何もかも、現代と比べるととても不利なのだけれど(マロリーたちの登攀は、インドのダージリンから入って徒歩)、それがまた、登山というより大冒険ストーリーのようで、本当に本当にかっこいいです。。


英語しかないですが、Youtubeの映像。遺体を発見したのはアメリカ人のConrad Anker

↓前のブログにも書きましたが、この本は本当にオススメ(神長さん、勧めてくださってありがとうございました)。
ラストは、なぜか涙が止まりませんでした・・。




本の最後の謝辞には、なんと我らがJAC・古野会長の名前も・・😍
ぎゃっふんだ!

このネタは、まだまだ、続くーー

山研委員 わだこ記

2020年4月3日

山岳史上、最も壮大で美しいミステリー

すでにご案内の通り、山研の利用開始が延期になり、ブログに書く上高地ネタも枯渇気味の(それでなくても、だいぶサボっていた)当さんけんブログです。

しかし、ペンは菌よりも強し。

今後、家で溜まりまくる鬱憤に比例して更新していく所存。

山研委員長(ちょっと前まで新米委員でしたが委員長になりました!)の裁量で笑、上高地や山研に関係ないことでも、書き散らかしていこうと思います。

さて、今回は、唐突に、ジョージ・マロリーについてです。
なぜなら、この本を読んだから。

そして謎は残った―伝説の登山家マロリー発見記


なぜか日本では、山に登る理由の問いの答えとして「そこに山があるから」と訳されて引用されることが多いですが、「(なぜエベレストに挑戦するのかと問われて)Because its there (エベレストがそこにあるから)」と言ったあのマロリー。

2020年は日本人エベレスト登頂50周年ということで、エベレスト関連を調べているうちに、この本を知りました。

私がマロリーについて知っていたのは、上述の有名な言葉と、エベレストで遭難死したということ。
しかし、マロリーが、なぜ世界中のクライマーから今もなお憧れられているその理由はわかっていませんでした。

さて、山を、そしてマロリーをよく知る人には、「Because its there」よりもこの言葉の方がしっくりくるのではないでしょうか。


People ask me, 'What is the use of climbing Mount Everest?' and my answer must at once be, 'It is of no use.'There is not the slightest prospect of any gain whatsoever. Oh, we may learn a little about the behaviour of the human body at high altitudes, and possibly medical men may turn our observation to some account for the purposes of aviation. But otherwise nothing will come of it. We shall not bring back a single bit of gold or silver, not a gem, nor any coal or iron... If you cannot understand that there is something in man which responds to the challenge of this mountain and goes out to meet it, that the struggle is the struggle of life itself upward and forever upward, then you won't see why we go. What we get from this adventure is just sheer joy. And joy is, after all, the end of life. We do not live to eat and make money. We eat and make money to be able to live. That is what life means and what life is for.
George Mallory

「エベレスト登攀に何か「効用」があるのかと問われれば、私は「ない」と答えざるを得ない。(略)
人の心の中にあるこの山にチャレンジしたいという衝動や、人生を通じて高みへ、高みへともがくことを理解できないのであれば、なぜ我々が進むのかはわからないだろう。この冒険から得られるものはただの純粋な喜びであり、喜びとは、突き詰めれば、生きることの最終形でもある。
我々は食べるため、お金を稼ぐために生きているわけではない。私たちは生きるために食べて稼ぐのだ。それこそが人生が意味することであり、生きることの目的でもある。」
(参考訳です・・)

このマロリーの言葉は、山に自由に行けない今だからこそ、深く自分の中で響きました。
自分がどのように生きていきたいのかーーーこれまで山が教えてくれたヒントを、皮肉にも、この不自由な日々に思い出す最近の私です。

ああ、長くなってしまいました。本の内容については、次の記事で!

山研委員 わだこ記

2020年4月2日

135周年おめでとうございます⭐︎

最近の上高地のニュースといえば!
徳澤園が135周年を迎えられたこと。
1885年(明治18年)に創立されたんだとか・・

それを記念して、135年史が出版されました。
「世紀を超えて 徳澤園135年史」
菊地俊朗・上條敏昭著

菊地氏といえば、多くの北アルプスや上高地の著作がある著名な山岳ジャーナリスト。2018年ウエストン祭の講演を聞かれた方もいらっしゃるのでは?

そして、上條さんといえば上條さん、言わずと知れた4代目徳澤園の代表でいらっしゃいます。





(ああ・・ごめんなさい、写真のクオリティよ・・)

ああ、読むのが楽しみだぁ。読み終わったらまた感想を書きますね。
そして、上高地花図鑑も同時に出版されました。



こういう上高地散策に持ち運びできる図鑑欲しかったんです。嬉しいなぁ!


お求めは、徳澤園様のブログをご覧ください。徳澤に行くのが楽しみになります〜。

*4月27日追記:
この、「世紀を超えて」は、徳沢園のウェブショップ みちくさウェブショップでも購入できますよー →こちら

山研委員
わだこ

2020年4月1日

利用要領を改定いたします(2020年開所より)

利用日開始延期のお知らせに続きまして、お知らせです。

JAC会報「山」3月号15ページで告知させていただきました通り、山研利用要領に変更があります。

要旨は、下記の通りです。
・会員外の利用料金が千円増額(会員・会員外の料金差が従前の千円から二千円に変更)。
・団体料金の適用は、従前の10名から15名へ。
・これまで曖昧だった会員の「家族」の範囲を「生計を一にする同居者」と明記。
・一方で、開所期間は11月初旬まで延長し、会員の皆様がさらに利用しやすくなるよう、努めて参ります。

利用要領の全文につきましては、こちら をご覧ください。

これを機にぜひご家族・ご友人へJAC入会を勧めていただければ山研委員会一同嬉しく思います。
どうぞよろしくお願いいたします。



山岳研究所運営委員会一同