2021年1月17日

海外ニュース:ネパール隊が冬期K2登頂に成功

*山研と関係ない海外ニュースです。

ネパールチームの10名が、1月16日(土)にK2に登頂したというニュースが入ってきました。


メンバーのうち9名はシェルパ。
そしてなんと、そのうちの一人Nirmal Purjaは、無酸素での登頂となりました。



すご・・・
これまで、K2の冬期登頂を多くの隊が狙っていました。
(2017年12月に私は蝶ヶ岳講習から戻ってきた夜、ポーランド隊が撤退というニュースを聞いたのを思い出します。)

今回の登頂はまさに歴史に残る快挙でしょう👏👏👏👏

この登攀はメンバーが逐次SNSでアップデートしていたので、世界中が経過をみまもっていました。
私のインスタフィードは今、このニュースとおめでとうの言葉であふれています。
成功をみんなが喜び合う山の世界の文化が私は本当に本当に好き。


一方で悲しいニュースも入ってきました。
無酸素ですべての8000m峰登頂を目指していたスペインのクライマーSergi MingoteがC1から下山中に滑落して亡くなりました。
これまでにエベレストに4000名登頂していますが、K2は367名しか登頂していない(2018年6月時点)という事実を踏まえると、これだけのクライマーが命を落とす難しい山ということがよくわかります。Sergiはロックダウン中のスペインでも万全のトレーニングを積んでいて、とてもいいコンディションで臨んでいたということです。

ネパール隊は、現在C3まで下山中(1月17日日本時間深夜時点)。無事にベースキャンプに下山するまで引き続き見守りたいです。
(追記:その後全員ベースキャンプに下山したとのこと)

世界中が大変な中、前に・上に進んでいる人たちがいる。そんなニュースに私も元気づけられ、私もがんばるぞ!と思える嬉しい嬉しいニュースでした。

山研委員 わだこ記