峰々の残雪とニリンソウの白色が、上高地の春の色。
例年6月初めのウェストン祭の頃は、ニリンソウの花盛りです。
さんけんの周りでも年々勢力を拡大していて、ちょっとした群落と言ってもいいのではないでしょうか。
さて、下のニリンソウの写真は、何かちょっと違っているように見えませんか?
実は、撮った時間が午後5時頃で、花が少しつぼんできています。
毎日毎日、朝に開いて、夜にはつぼんで、を繰り返しています。
さんけんの周りで最初の一輪を見つけたのは5月7日でした。
その頃は、まだ土から芽を出していないものや、ようやく葉を広げ始めたニリンソウの「子ども」に混じって咲き始めます。
「子ども」の葉っぱも、「大人」と同じ切れ込みの入った形そのままで、小さい花芽もつけていてミニチュアのような可愛らしさです。
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5月7日撮影 |
つい1週間前(5月25日)には、
「明神館から梓川(明神橋)に向かう辺りの群落が素晴らしかった」と会員さんが立ち寄ってくださいました。
「前から一度、ニリンソウの時期に来てみたいと思っていた」という願いが充分にかなったようです。
昨日は、東京のご夫婦が連泊の間の日に徳沢まで足を延ばされました。
明神や徳沢までの道すがらもよかったけれども、やはり徳沢のキャンプ場が格別だったとのこと。
ハルニレの木立の下で、あたり一面に広がって咲いていたそうです。明るいお声から、私にもよく伝わってきました。
このあと、ニリンソウの白色は6月に入ってもうしばらく続き、やがて青色や黄色の花にバトンを渡します。
この季節、鳥のさえずりを運んでくる、さわやかな風に包まれてみてはいかがですか。
春の妖精 ニリンソウ 2013年5月18日
管理人 内野