上高地も秋が深まり、そろそろ冬山シーズンの到来にワクワクしていらっしゃる方も多いかと思います。
一方で、上高地や山の気候が年々変わってきていることも、山を愛する方なら肌で感じていらっしゃることでしょう。
日本山岳会の会報「山」2020年4月号では、大町の山岳博物館館長 鈴木啓助氏が寄稿し、上高地の降雪量を梓川の水量から解説してくださっています。
「山に降る雪はどうなるのだろうか - 上高地に降る雪の量は増えている?」
ここ数年スキー場運営を悩ませる小雪が懸念される中、日本の山岳地帯では積雪量が減ることは考えられない、という内容です。
こちらから読めますので、ぜひご覧下さい。
一方で、昨年9月にIPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change、国連気候変動に関する政府間パネル)はレポートを発表し、ヒマラヤを含む高い標高の山岳地帯について、気候変動がもたらす氷河の後退(そして消失)について警鐘を鳴らしています。氷河がとければもちろん川の水量が増えて洪水が起きますし、地域の農業にも影響を与えます。
さてさて、前置きが長くなりましたが、日本山岳会のオンラインイベントのお知らせです。
これは、日本山岳会の120周年記念事業およびエベレストの日本人登頂50周年を記念したプロジェクトの一環で開催します。
この50年でヒマラヤの気象や氷河にどんな変化があったのでしょう?気候変動は、今後のヒマラヤ登山にも大きな影響を与えることは避けられないでしょう。
超豪華ゲスト(下記ご参照)がヒマラヤの気候最前線をご紹介くださいます。
「エベレスト気候変動」
-ヒマラヤ気象予報最前線と氷河の行方-
お申し込みはこちらから。
(登録いただいたメールアドレスにZoomへのリンクが届きます。)
講師:飯田 肇氏(富山県立山カルデラ砂防博物館学芸課長)、猪熊 隆之氏(ヤマテン代表)
司会:近藤 謙司氏(アドベンチャーガイズ代表)
ひっそり私が運営に携わっております、秋の夜長にぜひご参加いただけたら嬉しいです。
山研委員 わだこ記