8月29日にご利用いただいた平野さんより当日の様子をレポート頂きました!!
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8月29日、30日の2日間、山研をベースに上高地の自然観察会を開催しました。
森林インストラクターである米倉(13720)と平野(14025)が幹事兼ガイドとなり、森林インストラクターの仲間に呼びかけところ10名の方が参加して下さいました。
1日目は大正池に集合して、河童橋まで歩きながら散策路周辺の樹木や草花、蝶などの昆虫類を観察しましたが、皆さんその道の専門家なので興味深々、数歩歩いては立ち止まっての観察となり、3時間も掛かってしまいました。
特にケショウヤナギやエゾヤナギ、ドロノキなどは見る機会があまりない種なので樹形や樹皮、葉などを丹念に観察していました。
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うーん、この木の葉は対生かな?互生かな?
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ケショウヤナギの観察に没頭
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ようやく山研に到着するころには生憎の小雨模様となりましたが、荷物を置いて空身で岳沢入口まで天然カラマツ林を観察、帰りに小梨平キャンプ場で入浴を済ませました。
この日、山研は他に利用客がなかったため貸し切りとなりました。夕食までの間、上高地の特殊な植生や江戸時代以降の上高地の開拓の歴史についての研修を行ったあと、夕食を兼ねた宴会が就寝時間まで続きました。
2日目は8時過ぎに山研を出発、小梨平から梓川左岸を明神まで、明神からは右岸を戻りましたが山研到着は12時を回ってしまいました。
河童食堂で昼食がてら閉会式を行い、解散となりましたが、昔は山行の行き帰りに通り過ぎるだけだった上高地を森林インストラクターの目で見直すことができ、皆さん大満足の2日間でした。
2日間で同定した植物は草本14科57種、木本22科57種、蝶14種でした。
登山基地として使われることが多い山研もこんなイベントにも使われれば、その価値も高まるのでは、と感じた2日間でした。
内野さん、いろいろ御厄介をおかけし、ありがとうございました。
平野裕也