2013年11月30日
雪の閉山と、里の菜の花
11月15日、雨からみぞれそして雪へと変わるなか、閉山式が行われました。
この時期の上高地は降れば雪になる寒さになってきます。
さんけんは一足早く10月23日に利用者の受入れを終え、山研委員が集結しての閉所作業は台風を避けて1週間遅らせましたが、11月3日には冬への備えを整えていました。
いつものように隅々まで掃除して、頑丈な板で雪囲いし、善六沢から取り入れている水を全て抜き切るのに加えて、取り替えたばかりのテラスの手すりを養生したり、ガスボンベ置き場を雪から防いだり、おまけにスズメバチの巣を戸袋の奥からかき出したりと、盛り沢山の小屋閉めでした。
そして里へ下りて、思いがけないものと出会いました。黄色い菜の花です。いち早く春を告げる花という印象が強いですが、秋の終わりに目にするとは。
遠くの雪を頂いた山は八ケ岳です。その間には紅葉した林もあって見事な色合いでした。
黄葉した上高地から穂高の冠雪を望むのとは少し違った「もう一つの三段染め」と言えるのではないでしょうか。
菜の花の正体はブロッコリー。アブラナの仲間なのですね。普段お店で野菜として手に取るだけでは考えがおよびませんが、出荷時期を過ぎた畑の花を見てよくよくわかりました。
友人に畑に連れて行ってもらったその日、日差しの暖かさは春を思わせましたが、吹く風には冬の冷たさが混じっていました。
管理人 内野
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