2011年11月20日

閉山式、冬の風に吹かれて

11月15日は曜日に関係なく上高地の閉山式です。

日頃からお世話になっていたり、見えない所で支えていただいている、地元や行政などの皆さん方に、管理人の内野がシーズン終わりのご挨拶をしてまいりました。


ところで、10月末の山研委員の皆さんとの閉所作業もそうでしたが、今年はあたたかな秋でした

いつもなら9月中頃になるとガクンと冷えこみ、知らず知らずのうちに力が入って、体がぎゅっと硬くなってしまいます。
それとともに、シーズン終わりにかけての、山から人を追い出そうとするかのような寒さが頭をよぎり、先が思いやられます。

さらに、10月のある日を境に、日の出がこれまたガクンと遅くなります。

もちろん、日の出時刻そのものは日々少しずつの変化なのですが、梓川の谷から昇っていたおひさまがだんだん南へとずれて、ある日から六百山の裏側に隠れてしまうのです。
こうなると六百山の稜線からおひさまが顔をのぞかせる9時過ぎまで、さんけんの周囲は夜の冷気がたちこめたままになってしまいます。

そうやって、じわじわと寒さが忍び寄ってくるのですが、今年はいつまでも暖かい日が多かったのです。

と思いきや、
閉所のあと一旦里に下りていて、再び上がった閉山式の上高地には冬の風が吹きました
穂高の峰々は白いガスに覆われ、冬の風に運ばれてきた雪が梓川の空を埋めつくしていました。


最後に、今シーズンさんけんに宿泊された方もお立ち寄りの方も、皆さまご利用ありがとうございました。
次はあの山へ行こう、とか、こんな季節にまた訪れたい、というお話もうかがいました。
また来年お会いできることを楽しみにしています。

管理人 内野

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