2021年シーズンのご予約につきまして

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2019年3月13日

Dear Alison --- 偉大な女性クライマー Alison Hargreavesのこと


引き続き、Tom Ballardにまつわるあれこれについて。

Tomは、現代で最高のクライマーであったと同時に、世界初の女性として単独無酸素エベレスト登頂を成し遂げたAlison Hargreavesの息子としても知られています。
(それ以前の単独無酸素登頂は1980年のメスナー)

Alisonは、33歳の時に1995年5月にエベレストに登頂したその3ヶ月後、次に向かったK2を下山中に悪天候の中、家族を残して命を落としました。遺体は今も見つかっていません。Tomが6歳の時でした。

Alisonと幼い頃のTom、妹のKate(写真はBBCより)


Alisonは若い頃から登山に熱中し、早くから素晴らしいクライマーとしての頭角をあらわしました。
6大北壁をソロで一夏で成功させたり(そして、息子のTomは同じことを2015年に一冬で成し遂げました)、1988年にはTomを妊娠して5.5ヶ月の時に、アイガー北壁にも登っています。

Alisonは、妊娠中にアイガー北壁を登った時も、そしてその死後も英メディアを中心に批判にさらされました。幼い子ども2人を残してエベレストやK2といったリスクの高い登山をしていたからです。
(でも、私は言いたい。男性のクライマーがたとえ
乳幼児を置いて何かに挑戦しても批判されるなんて聞いたことない。)

彼女のモットーは、"It is better to have lived one day as a tiger than a thousand days as a sheep."(1000日を羊のように生きるより、1日を虎のように生きた方がいい)だったといいます。
この言葉は、とてもAlisonらしく、そしてTom Ballardにも受け継がれていたように感じます。

 
最後に、私の好きなビデオ。
(日本語字幕付きのものが見つけられなかったのですが、英語のキャプション付きでぜひ)

"Dream Crazier"  NIKEの広告なんですけど・・


これを見るたびに、私はきっと、Alisonのことを思い出すと思う。

Dear Alison, I admire you so much  as a woman who lived your days as a tiger, and dreamed crazy.



参考記事:BBCウェブサイト
https://www.bbc.com/news/uk-scotland-highlands-islands-47414944 
Rock and Ice記事
https://rockandice.com/climbing-news/memories-of-alison-hargreaves/

山研委員・わだこ記

2 件のコメント:

  1. トムを助けてと、英国中が神様に祈ったのではないでしょうか。

    英国のアドベンチャーの歴史は東インド会社から?ということにすると、日本ではウエストンが前穂に登って近代登山を伝えてからということになるのか?どうかはわかりませんが、日本でももうすこしアドベンチャーに対するリスペクトがあっても良い気がします。

    日本では山岳遭難をまるで反社会的な行為のように受け止める人が多いのはまだ社会が成熟していない途上国にありがちな反応のように思えます。

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  2. コメントありがとうございます^^ そうですね・・ハラーの「白いクモ」を読んでいたら(まだ前半だけなのですが)アイガー北壁も当初トライし始めたクライマーに対して、「そんな危ないことをしておいて、何かあっても助けないからな」、と行政側がが通告していたシーンが印象的でした。ヨーロッパでもそんな時代があったのですね。

    アリソン自身は、批判は全く気にしていない、という趣旨のコメントを読みました。当時は女性クライマーにとってはまだ難しい時代だったかもしれないけれど(今もそうかもしれませんね)、お腹の子をアイガーに連れて行けるなんて、そしてその子ども(Tom Ballard)が超一流のクライマーになるなんて!アリソンが今も生きていたら世界はどう変わっていただろうと、想像すると少し残念な気持ちになります。

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