2018年12月20日

ライチョウさん、いらっしゃい - 張り子の雷鳥を作ってみました


上高地から北アルプスの山を歩いている時に、ライチョウを見かけたことがある方は多いと思います。
人間を見ても逃げることもなく、愛らしい姿を見せてくれるライチョウたち。


・・・なーんて、しおらしく書いてみましたが、私が初めてライチョウを見た時の感想は、、
なーんかどんくさいし、変な色だし(夏毛)、みんなが言うほど大して可愛くない

あぁあぁ、すみません!本当のことを言って!(え?

でも、そんなライチョウちゃんたちが、山で見かけるたびにどんどん愛おしく感じられ、いつしか彼らの虜になってしまっていた最近の私。

そんなある日・・山岳会のルームにライチョウちゃんがやって来ました!


きゃあ、かわいい♡
・・・むむ、これは、作り物じゃない?あ、本物のわけないですね。

ほほぅ、いらない紙を使った張り子なんですって??どおりで、持ってみたら軽い!

私も作りたーい!先輩、作り方を教えてくださーい!
というわけで、JAC自然保護委員会委員長のK女史にご指導いただくことになりました。

以下レポートします。皆さんも気が向いたら作ってみてください。

材料:
型(紙粘土で作ったもの)
いらない紙
糊(昔ながらのチューブに入った糊)
カッター・絵の具

作り方:
***作業に集中していたので、写真のクオリティが低いのはご愛嬌

①型の周りにラップを巻いて、いらない紙(郵送物が入っていた封筒を使いました。厚めの紙がいいみたいです)を糊
で貼り付けていきます。

↓型にラップを巻いたところ


②ペタペタ・・・3回ほど貼ります。


③乾かします
ドライヤーを使うと少し早いかもしれません。



↓待っている間に、みかんを食べて一休み


④完全に乾いたら、体半分に切れ込みを入れて、型を取り出します。
結構ざっくり切り込みを入れます。





⑤さらに紙を貼っていきます。(3回!)



⑥最後に、仕上げの和紙を貼ると、色も質感も整っていい感じです。

⑦また乾かして、好きな色を塗って、出来上がり!



これのいいところは、①簡単でペタペタ紙を貼っていく作業も楽しい、②いらない紙を使うので自然環境を考えるきっかけにもなる、ところ。
お子さんの冬休みの自由工作に、いかがでしょう?
型を取り出すのがちょっと気力が必要でしたが・・・(あと、カッターを使うので、小さいお子様は大人にやってもらいましょうね!)

出来上がったライチョウちゃん。クリスマスバージョンです。
まだ色を塗る前の親子です。夏毛は色を塗るのが難しそうだから、真っ白な冬毛にしようかな?







不器用だけど一生懸命山研委員・わだこ記




2018年11月29日

ふたりのアキラ − 松濤明と奥山章

先日上高地が登場する本を読みましたので、ご紹介します。
「ふたりのアキラ」平塚晶人・著(amazonのリンク


著者の平塚さんは、地図読み本でも著名な方で、ご存知の方も多いと思います。
平塚さんご本人を囲んだ読書会があったので、慌てて読み始めたのですが、これが本当におもしろくて・・・夢中になって読み終えました。

ふたりのアキラというのは、大正・戦後を生きた二人のクライマー・松濤明と奥山章のことです。
二人と交流のあった山田美枝子さんという女性と著者の平塚さんの往復書簡という形式で、ふたりの生き様を描き出しています。

松濤明氏は、先鋭的なクライマーでしたが、昭和24年の冬の北鎌尾根で26歳という若さで遭難死します。
松濤さんに淡い恋心を持っていた美枝子さんは、北鎌尾根から下山してきた会えるかもしれない、と期待を寄せて一人で上高地に入りますが、その時彼は亡くなっていたのです・・・。

この二人の関係が、井上靖の小説「氷壁」の魚津恭太と彼を慕う小坂かおるのモデルになったと言われています。

そしてその後、美枝子さんは、第二次RCCを創設した奥山章氏と出会い、結婚して彼が亡くなるまでの7年間を共に暮らします。


二人の「アキラ」は、タイプは違っているようで、それでも不器用ながら、懸命に生きた人たちという印象を持ちました。
(その二人が、また美枝子さんという女性を通して描かれているところがまたいいんです)


ところで、この本のどこに上高地が登場するのかというと・・・松濤さんや奥山さんが滝谷や穂高に向かう度に上高地を通っていますし、また美枝子さんは、若い頃新穂高温泉の旅館で働いていたので、西糸屋や穂高小屋のこと、みんなで安曇節を歌う微笑ましいシーンもあります。

この本は、二人の偉大なクライマーの伝記でもあり、戦前から戦後にかけての山岳史でもあり、青春群像劇でもあり、壮大なヒューマンドラマでもあり・・・。
冬の夜長に、ぜひお手にとってみてください。

読書欲も食欲も止まらない山研委員 わだこ記


2018年11月19日

上高地は閉山しました(11/15閉山式の様子)

毎年11月15日に行われる上高地閉山式は
たいていチラチラと雪が舞ったり寒風が吹いたりするのですが
今年の閉山式は穏やかな快晴に恵まれました。


この秋、穂高には何度か積雪がありましたが
それもすっかり消えてしまっています。
枝先の赤いのはケショウヤナギ。



閉山式の神事



参加者も例年より多かったような気がします。



帰り際に大正池から撮影した穂高。



今シーズンも山研にお越し下さったみなさま、
そして折に触れて励ましてくださったみなさま、
ありがとうございました。
また来シーズンも、どうぞよろしくお願いいたします。

元川